初任科は校外研修(訓練)として、三重県紀北地域を訪れました。
紀北町から熊野古道伊勢路の馬越峠を越えるルートで尾鷲市内へ入りました。
初めて熊野古道を歩く学生も多く、石畳の続く峠道が想像以上に急だったようですが、日本有数の多雨地域であるこの地域の風土・歴史を感じるとともに、
峠から見える尾鷲市街地及び尾鷲湾の絶景パノラマがとても印象に残ったようです
お昼過ぎに尾鷲港に到着。こちらでお昼休憩をとりました。
上空にはトンビがとんでおり、弁当を隙あらば狙う様子に皆びっくり!。
昼食後、若いころ尾鷲で過ごした私から尾鷲の特産品やとれる魚の紹介や、
この地域の気候・災害の歴史とともに、尾鷲港の南海トラフ地震による
このあたりで唯一の高台、中村山公園へと向かいました。
尾鷲小学校校舎からつながる「いのちの架け橋」をわたり中村山公園山上へ到着。
中村山公園山上にて尾鷲小学校大川校長先生のご協力により、
尾鷲小学校での防災教育についてご講話をいただきました。
大川先生から、この地域の津波被害の歴史とともに、東日本大震災の被災後の
釜石市を訪れた際の光景が、この尾鷲の景色・地形と重なり、より一層津波教育の重要性・緊要性を認識させられたこと、そして、子供たちの命を守るために、1秒でも早く避難するために、皆で考え、取り組み、行政・地域の協力のもと「いのちの架け橋」を整備し、子供たちへ津波から逃げることの大切さを教えるとともに、繰り返し訓練をしていることなどお話しいただきました。
そして話から伝わる大川先生の子供たちへの愛情と命を守る情熱・思いを熱く感じ、
学生・教官ともども大変貴重で有意義な時間となりました。
例年県外の消防関係企業等の見学等を行っていた校外研修ですが、
新型コロナウイルスの影響もあり実施できない可能性もありましたが、
尾鷲市の様々な関係機関・関係各位のご協力のもと実現することができ、
大変充実した研修&訓練となりました。
尾鷲の方々の人情と温かさに感謝!
そして力を貸してくれた、たくさんの尾鷲の仲間たちに感謝! (三重512)