そったく日記

三重県消防学校

初任科初の放水訓練(初任科第51期消防活動訓練−古米校長奮闘記)


鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、5月も中旬になり、昼間は25度を超え、真夏を思わせるようなこの頃ですが、平成26年5月12日と16日には、初任科の学生は、消防活動訓練を実施しました。

12日の消防活動訓練は、熱順化のため、防火衣を着装したまま、2本ホース延長訓練が実施されました。先週覚えたとおり、まず、渦巻き状の1本のホースを延長し、もう1本ホースを肩に担いで、延長したホースの金具を持ったまま走ります。20m先で肩に担いだホースを延長し、先に延長したホースと結合します。結合してから金具を持って走り、2本目のホースを延長しました。何度も繰り返して、一連の動作や安全呼称が確実にできるよう、反復訓練が行われました。

16日の消防活動訓練は、初めて、3本ホース延長訓練及び放水訓練を行いました。3本ホース延長訓練では、2本ホース延長訓練にもう1本ホースを延長して結合します。1人は、2本ホース延長訓練と同じ要領で、1本を延長し、1本担いで2本ホースを延長します。もう1人は、その先に、管そうと1本ホースを担いで走る距離も60mに増えます。

放水訓練では、3本ホースを延長したうえで、実際に放水しました。初任科の学生にとって初めての放水です。65mmのホースにおける水圧は、非常に大きなものです。
学生は、その圧力の大きさを実感できたことと思います。適正な管そうの取り扱いやノズル操作、安全呼称や基本注水姿勢ができない学生は、ホースに振り回されたり、引っ張られたりして本当に危険です。

基本は、大切です。基本をおろそかにしてはなりません。ABC(当たり前のことをバカにしないでちゃんとやる)を思い出し、「当たり前のことを、当たり前のように、当たり前にやること」まず、そのことが当たり前にできることを目指してください。

初任科の学生は、消防のプロフェッショナルとしての自覚をもって、適正な機器及び器具の取り扱いを覚え、安全確認、確認呼称を怠らず、きちんと基本の技術を習得し、真剣に勉学に励むとともに、体力の向上を忍耐強く続ける必要があります。厳しい訓練に耐え、1人前の消防士に成長するために、さらなる精進を期待します。(HM)