そったく日記

三重県消防学校

熱き魂(心)の伝承 水難救助科生から初任科生へ

令和4年5月27日 晴天

 初任科生は講義時間を利用して、水難救助課程の訓練見学をさせて頂きました。

見学させて頂いた訓練内容はバディーブリージング、索編み索展張。

バディーブリージングとは水中で資器材の故障・エア切れになってしまった際に1つの重器(ボンベ)で仲間と共に水中から生還するための訓練。索編み索展張は水中で要救助者を検索するための検索ロープを展張・収納する訓練。

初任科生とっては先輩救助隊員の意図開示・確認呼称等を初めて目の当たりにする機会となりました。

 最後に水難救助課程で苦しい・危険度の高い訓練の一つ。全装備遊泳・全装備立ち泳ぎを見学しました。救助者である以上自分の身は自分で守る。自分の身を守れないものが要救助者の命を助けれる訳がない。例え、資器材の故障、マスク・フィンが外れたとしても。

 全装備立泳ぎが始まると初任科生は言葉も出なくなっていた。水難救助科生同士の声の掛け合い、先輩達の全力の訓練。

訓練後、学生に話を聞くと「あまりにも凄すぎで声が出ません」「自分たちも同じように訓練がしたい」との発言があり、中には涙目になっている学生もいました。 

 

水難救助科生22期の指導員・学生の皆さま、ご指導ありがとうございました。

 

 

救助機器取扱訓練

 訓練の3分の1が終了した。前にも言ったが、救助機器取扱訓練では訓練のたびに新しいことを学ぶことになる。覚えていなければ訓練にならない。常に復習を行い忘れないようにすること。

 

 

消防活動訓練

 間もなく訓練の3分の1が終了する。ホース延長から始まり実放水まできた。これからは気温が高くなる。暑熱順化を行い、夏場の訓練に備えろ。

 


 

 5月27日の訓練は素晴らしかった。水難救助科生から教えて頂いた、訓練に取り組む姿勢・声・全力・仲間を応援する声援どれも今までの訓練で一番素晴らしく・良い訓練だった。

熱き魂(心)の伝承

 熱い心は人に影響を与える。時には冷めてしまうことがある。今日学んだ熱き心を初任科卒業まで燃やし続けていって欲しい。そうすれば、お前たちは今までの初任科生の中で最強の初任科生になれる。今日の思いを忘れるな。

 

『継続は力なり』


初任科副担当 Y.A