そったく日記

三重県消防学校

初任科の学生3連梯子による救助訓練に挑む(初任科第51期教育救助・機器取扱訓練−古米校長奮闘記)

  

 鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、7月に入り、梅雨の中休みという天候のこの頃ですが、今週は、初任科の学生は、6/30(月)と7/1(火)はクレーン講習学習、7/2(水)〜5(土)は、それぞれクレーン講習実技及び消防活動訓練A、消防活動訓練B、救助・機器取扱訓練の大きく4班に分かれて訓練を実施します。
  

 そのうち、平成26年7月2日の救助・機器取扱訓練について触れます。
救助・機器取扱訓練では、3連梯子を使って高所からのロープ救助訓練を実施しました。指揮者、1番員、2番員、3番員4人1組で活動します。指揮者の指示のもと、1番員と2番員で3連梯子を架梯し、2番員が3連梯子を確保します。その間、3番員は、救助用のロープを準備します。1番員が登梯し、2階の要救助者を発見、情報を伝達し、隊長も登梯します。隊長と1番員の2人で3番員から手渡された救助用ロープの3重もやい結びを要救助者に装着し、要救助者を抱え上げます。2番員は、3連梯子の横さんと自分の腰を使ってロープの端末を確保し、徐々にロープをゆるめ、地上に降ろして救助します。
  

 訓練は、今後、ますます高度化していきます。1つずつ確実に技術や安全管理を覚えていく必要があります。「当たり前のことを、当たり前のように、当たり前にやること」が確実にできること。
  

 初任科の学生は、地域住民の生命財産を守る崇高な使命を持つ消防人としての自覚をもって、今以上に訓練や学習を忍耐強く続ける必要があります。使命達成のために、心技体知を磨く必要があります。1人前の消防士に成長するために、さらなる精進を期待します。(HM)

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