そったく日記

三重県消防学校

第16回救助科オープンカレッジ(水難救助)が開催されました。

 
 今回で5年目となる水難救助オープンカレッジが10月22日に開催されました。午前中は、元統括水難救助指導者で松阪地区広域消防の森田講師の講義と基本訓練、午後からは模擬車両を使用した応用訓練が実施されました。講義では、実災害事例の体験談を基に講演をしていただきました。

 
 基本訓練では、インターバル訓練(30m:1分50秒)と立ち泳ぎ(錘あり)を行いました。この訓練は水難救助課程以来という参加者もいて緊張した面持ちで実施していました。参加者は、今年度の水難救助課程修了者を対象にしていますが、それ以外の方にも参加していただきました。参加者数に上限はありますが、多くの方に参加してもらいたいと思っています。
 
 午後から実施した想定訓練では、今日初めてチームを組んだバディーでの実施となりましたが、班長を中心によくまとまっていました。想定訓練では、模擬車両をプールに沈め、その中に要救助者を配置して救出します。狭隘な車両内への進入、要救助者の救出、水面への引き上げなど手際よく行っていたと思います。
   
 今回も訓練スタッフは、各本部から派遣していただいている水難救助教育指導者の皆さんにご協力いただきました。事前打ち合わせも含め、何度も学校に足を運んでいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
 
 訓練実施後には、参加者全員で、訓練中に撮影した映像と、訓練実施者の活動方針と内容、指導者の意見を交えながら検討会を実施しました。慣れない水没車両での訓練であったため、活発な議論をしていただきました。どれか一つの意見や方法だけが正しい分けではありません、どんどん新しいことを取り入れてください。

 今回は、水難救助隊を有する9消防本部の他に名張市消防本部、紀勢広域消防本部からも参加していただきました。次年度以降も実施していきますので、たくさんの方の参加をお待ちしています。(O.H)

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