そったく日記

三重県消防学校

初級幹部科第39期も残り4日です

 消防学校では2月19日(月)から始まった初級幹部科第39期教育に県内各消防本部から研修派遣された職員29名が学生として入校しています。
 初級幹部科は「幹部として相応しい人格及び指導力を習得する」ことを教育の目的としており、学習科目は訓練を含め、消防時事、人事業務管理、安全管理等、多岐にわたります。
 例えば、2月22日(木)には指導力向上を目的に、甲子園に何度も出場し、その指導力を発揮されているいなべ総合学園高等学校の教諭で硬式野球部監督でもある尾崎英也氏をお迎えし「リーダーシップ論」についてご講義いただきました。
 また、2月23日(金)には危機管理能力の向上を目的として、平成28年12月22日に発生した「糸魚川市大規模火災」の最前線で現場を指揮した糸川消防署の武藤副署長をお迎えし、当時の現場の状況、戦術面で苦労した事、また今後の対応策などについてご講義いただきました。
 本日、2月26日は、午前中に現場での指揮能力向上を目的とした想定訓練を実施し、午後からは神戸学院大学現代社会学部社会防災学科)教授の中田敬司氏を講師にお迎えし講義をいただきました。



 中田教授は元広島市消防局の職員で消防航空救助隊員や国際消防救助隊員の経歴を持ち、現在でもJICA国際緊急援助隊医療チーム総合調整部会のアドバイザーとして世界各国の災害医療現場でご活躍されています。
 普段から官民問わず、全国各地で講演、また、テレビやラジオにも多く出演されるなど、大変お忙しい中、三重県消防学校へお越しいただき、ご講義いただきました。(※中田教授自身も消防学校での講義は初との事でした。)
 講義内容は「組織論・ヒューマンリレーション」をテーマにパーソナリティー分析を通して、自分自身の意思決定・行動の傾向やリーダーシップスタイルを明らかにするとともに生産性向上のための組織のあり方を学ぶというものでした。



 このように初級幹部科では消防職員はもとより、消防以外の分野でご活躍いただいている方々を講師としてお迎えし、ご講義いただいております。
 学生の皆さんは終始熱心に取り組んでいただいておりますので、本科でたくさんの知識や「気づき」を得ていただいていることだと思います。
 初級幹部も残り4日間となりましたが、まだまだたくさんの「気づき」を得る機会があると思います。
 ここで得た知識をこれからの消防人生の中で発揮していただき、将来、各消防本部の幹部としてご活躍されますことを心より期待しております。
 最後になりましたが、上記で紹介させていただきました以外にもたくさんの方に講師として、大変お忙しい中、三重県消防学校に足を運んでいただきましたことをこの場をお借りいたしまして感謝申し上げます。(Y.I)