消防学校では初任科が再開され、活気のあった救助科に負けじと学生たちは日々訓練に打ち込んでいる。総合訓練では先輩たちのようにスムーズな活動はできず、基本的な動作を確実に行うことを主眼に訓練を展開している。
例えば屋内進入する際のホースライン。折れがないか!圧力は足りているか!進入分のホースラインは整っているか!「これぐらいでいいか?」ではなく「これでもかっ!!」って万全の準備をして立ち向かう。ちょっとした心の緩みが省略行動につながり取り返しのつかない事態になってしまう。命を預けるホースラインに妥協は許されない。今から危険な場所に進入することを隊全体が意識して訓練に取り組んでほしい。
もう1つ大切なこと、それはコミュニケーション力を身につけること。日常生活はもちろん、訓練の合間をみて意見交わしている隊は、訓練でもスムーズな活動につながっている。たとえミスがあったとしてもそれをフォローし合える力がある。士気も高い。逆に連携が消極的になると手技ができていてもミスがおこる。また意図開示、命令復唱、指差呼称どれをとってもみても、隊員が今何をしているか、理解して行動しているか一目瞭然だ。
人と人...うまくいかないことの方が多い。言いたくないことや我慢することもある。結果が出ない時もある。でもあきらめず悩みもがいてほしい。その時間が自分自身そして隊を成長させると思う。性格や相性なんてここでは関係ない、ひとりでは何もできないのだから。
自分を信じて仲間を信じて。(M.M)