そったく日記

三重県消防学校

初任科第61期 救助・機器取扱訓練 終了!

 4月から始まった、初任科第61期の救助・機器取扱訓練94時間が終了しました。

 

【服装・姿勢・士気を確認する救助員点検】

服装の乱れは心の乱れ。

人を助けにいく前にまずは、自身の服装に乱れはないか。

わずかな服装の乱れが事故を起こす。

救助隊員として必要な規律や点検方法を学びました。

 

【結索訓練】

消防士の基本となる結索について学びました。

命綱の設定方法や、器具への結索、要救助者への縛着方法などたくさんの結索を覚えました。

 

【搬送訓練】

要救助者搬送訓練を行い、実際に運ばれる要救助者の気持ちを知りました。

どのような声掛けが必要なのか、どのように搬送したら要救助者の痛みは和らぐのかを学ぶことができました。

 

【三連はしご取扱訓練】

三連はしごの構造を学び、安全・確実・迅速に取り扱えるように何度も繰り返し、はしご取扱訓練を行いました。

 

【検索救助訓練】

実際の現場は、濃煙があり暗く騒音などがある現場が多い。

一緒に進入する隊員との信頼関係や、チームの大切さを知りました。

 

【渡過・登はん・降下訓練】

渡った先、登った先、降りた先に苦しむ要救助者は待っている。

諦めない気持ち。必ず助ける。そんな強い気持ちが必要だと身をもって実感しました。

 

【交通救助訓練】

例年少なくなっている交通救助事案。

しかし、いざという時に備えておくことが消防のプロ。

車両から要救助者を救出する方法を学びました。

 

【想定訓練】

訓練を実施する前に想定を提示し、班でどのような救助方法で救助するのか、迅速に救助するためには何が必要なのか、資器材は何を使うと良いのかなど準備の大切さを理解しました。

消防は準備がすべて!

一人では何もできない。与えられた仕事は全うする。

 

【効果測定】

初任科61期生へ

効果測定合格がすべてではない。今の自分の立ち位置を示すもの。

大事なことは、今の自分の実力を素直に受け止め、謙虚な気持ちで訓練に励むことである。

94時間の救助・機器取扱訓練で継続することの大切さ。人は忘れる生き物。一回できたで満足せず、継続した訓練が非常に重要であることを学べたと思う。

人の命を最前線で救いたいと思い、消防を目指した者もたくさんいると思うが、人の命を救うことは簡単なことではない。

日頃の小さな積み重ねを大切にし、継続した訓練を行い準備し、自分に厳しくできる人間でなければならない。

いつでもできる。どんな状況でもできる。そんな信頼される隊員になれ!

間もなく救急課程が始まるが、この救助・機器取扱訓練で学んだことを忘れることなく、さらに技術の向上に取り組め!

それぞれが、与えられた立ち位置で輝け!

救助・機器取扱訓練 主担当 K.I