そったく日記

三重県消防学校

初任科ロープ結索を学ぶ(初任科第51期救助・機器取扱訓練−古米校長奮闘記)

鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、5月も下旬になり、昼間は25度を超えるようなこの頃ですが、平成26年5月19日には、初任科の学生は、救助・機器取扱訓練を実施しました。

この日の救助・機器取扱訓練は、3連梯子結索訓練、身体結索訓練、器具結索訓練の3つに分かれて実施しました。

3連梯子結索訓練では、展張した3連梯子のロープ結着と小綱による上部結着の訓練を繰り返し、実施しました。3連梯子の取り扱いは、初任科の学生にとって、基礎の基礎です。これから、実際に3連梯子を自ら伸梯し、登梯する訓練が始まります。自らを守るためにも、掛け金の確認及びロープ結着、上部結着は、安全かつ確実に行う必要があります。

身体結索訓練では、巻き結びやコイル巻きもやい結び、座席結びなどを自分の体に結索する訓練を繰り返しました。なかなかできない学生も散見されました。今後の救助・機器取扱訓練で、ロープ渡過訓練やロープ降下訓練のための基礎となる結索方法ですので、一刻も早く自分のものとする必要があります。

器具結索訓練では、消防活動や救助活動に欠かせない梯子や空気呼吸器、とび、ポリタンクなど様々な器具への結索方法を学習しました。消防の現場では、器具を2階に上げたり、下げたりすることは、よくあります。器具に応じた結索方法で固定しないと揺れたり、外れたり危険な場合もあります。きちんと当たり前にできるように繰り返し、反復練習を忍耐強く続ける必要があります。

基本は、大切です。基本をおろそかにしてはなりません。「当たり前のことを、当たり前のように、当たり前にやること」ができるよう励んでください。
初任科の学生は、地域住民の生命財産を守る使命を持つ消防人としての自覚をもって、真剣に勉学に励むとともに、適正な機器及び器具の取り扱いを覚え、安全確認、確認呼称を怠らず、きちんと基本の技術を繰り返し、繰り返し、練習し、さらに、技術を支えるための体力の向上を図る必要があります。厳しい訓練に耐え、1人前の消防士に成長するために、さらなる精進を期待します。(HM)