そったく日記

三重県消防学校

消防救助技術東海地区指導会開催と今週の初任科の学生の活動(初任科第51期教育東海地区救助技術指導会・消防活動訓練−古米校長奮闘記)

  
鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、7月も下旬に入り、梅雨明けの暑い天候が続くこの頃ですが、今週は、初任科の学生は、平成26年7月28日(月)から8月1日(金)まで訓練礼式及び消防活動訓練、救助・機器取扱訓練訓練を実施しました。7月30日(水)には、消防救助技術東海地区指導会が当校で開催されました。指導会では、初任科の学生も誘導員や審査員補助、本部事務補助、安全管理補助などで活躍しました。
  
そのうち、7月30日の消防救助技術東海地区指導会及び7月31日の消防活動訓練について触れます。
  
7月30日に第43回消防救助技術東海地区指導会が当校の施設を利用して開催され、東海3県から数千人の参加者及び見学者で賑わいました。陸上の部では、引揚救助や障害突破、ロープブリッジ渡過、ほふく救助、はしご登はんなど7種目が並行して行われました。水上の部では、基本泳法や人命救助、水中検索救助など7種目が次々と行われました。出場のすべての選手が一生懸命に競技し、安全、確実、迅速を体現していました。日頃の訓練と鍛錬の成果をいかんなく発揮されたことに敬意を表します。
  
競技の後、伊賀市消防本部及び高山市消防本部、豊川市消防本部による技術訓練が実施されました。いずれも限られた資器材を利用して工夫され、鍛えられた素晴らしい技術訓練を披露されたことに敬意を表したいと存じます。
  
採点の間には、名古屋市消防局の音楽隊演奏とバトン演技、あおい幼稚園児のマーチングバンド演技が披露されました。日頃の練習の成果をいかんなく発揮し、一糸乱れぬ素晴らしい演技でした。敬意と感謝の意を表したいと存じます。

東海地区救助技術指導会では、競技や技術訓練、演技すべてにおいてすばらしいパフォーマンスが披露されました。これらの結果をもたらしたのは、日頃のたゆまぬ努力の成果であると感じました。初任科の学生は、出場者の技術や速さを目に焼き付け、日頃の反復練習の重要性を改めて認識したことと思います。
  
7月31日の消防活動訓練では、建物火災消火訓練施設(AFT)を使って3連梯子による2階進入訓練を実施しました。消防活動訓練は、大詰めに入っており、臨機応変な対応も求められるなどますます高度化しています。ホースを引き上げる体力はもちろん、隊長の指示による上下の連携、情報伝達が非常に重要です。
訓練は、今後、ますます高度化していきます。1つずつ確実に技術や安全管理を覚えていく必要があります。「当たり前のことを、当たり前のように、当たり前にやること」が確実にできること。記憶の定着のためには、何事も反復すること。日々の努力が重要です。

初任科の学生は、地域住民の生命財産を守る崇高な使命を持つ消防人としての自覚をもって、今以上に自己研さんを忍耐強く続ける必要があります。体力の劣る者は体力錬成を、筋力の劣る者は筋力アップを、覚えが悪い者は反復学習を、技術の未熟な者は反復練習を、使命達成のために、さらに心技体知を磨く必要があります。1人前の消防士に成長するために、一層の精進を期待します。(HM)

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