そったく日記

三重県消防学校

この1年を振り返って(消防学校長の1年−古米校長奮闘記)


年末を迎え、厳しい寒さを感じるこの頃ですが、鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、年内の教育課程が12月19日にすべて修了しました。来年は、1月14日から再開されます。この9か月(1年)を振り返ってみたいと思います。
4月7日に初任科第51期教育の入校式、9日は、校長の受け持ち授業である「倫理」の講義、11日は消防長会議、17日は三重県消防団操法大会審査員会議(第1回)に出席、18日と25日は県職員新規採用者1日入校と新しい年度の始まりでした。5月8日は、耐久訓練(消防学校から県企業庁水沢浄水場までの往復38kmの行程を初任科学生とともに、教官も歩きました。参加者全員が全行程を制覇しましたが、完走後、体調を崩す者もいて、歩くだけと甘く見ていたと反省する学生が多くいました。)、16日は、初任科の役員任命式(初任科では、総代及び副総代をこの時期に学生の日頃の所作や率先性、やる気などを勘案して決めます。)、19日は水難救助課程の入校式、23日、24日に三重県津市において中部7県1市消防学校長会議(主催県を勤めました。)を開催。24日は鈴鹿市防火協会総会参加、30日は水難救助課程修了式。6月14日、15日と消防団普通科教育があり、24日に消防次長会議を津市で開催し、26日に消防協会代議員会、28日は、鳥羽市消防操法大会参加。
7月からは、初任科学生の消防活動訓練や救助機器取扱い訓練が本格化し、在校時には毎日のように訓練を見守る日です。4日は全国消防学校長会議が長崎市であり参加、19日は三重県消防操法大会が当校で開催されました。23日は消防大学校トップマネジメントコースを受講、27日は四日市市消防操法大会参加、30日は、消防救助技術東海地区指導会が当校で開催されました。(初任科学生もスタッフとして参加し、休憩の間、高いレベルの救助技術や技法に感動。)東海3県や地域の見学者が何千人も当校を訪れて頂き、本当にありがとうございました。8月5日、6日は、小学生の一日入校、7日は、初任科学生を引率し、三重県防災航空隊を見学(防災ヘリ搭乗やダウンウオッシュは、ヘリを身近に感じるなど、今後の救助時の航空隊との連携を考えるうえで、貴重な体験でした。)航空隊の皆様に感謝します。21日は、校外研修として愛知県消防学校を訪れ、初任科学生との合同訓練を実施。暖かく迎え入れ、見送りをしてくださった愛知県消防学校の皆様に感謝いたします。28日には奈良県の初任科学生が当校の施設を利用して訓練があり、当校の初任科学生との交流を図りました。9月6,7日は消防団分団指揮科入校、20日には総合査閲が実施され、初任科学生が消防活動総合訓練の成果を消防本部や家族、見学者に披露しました。本当に皆よくがんばってきちんとやり遂げました。25日から救急科救急課程第17期教育が開始、毎日、医療や看護などの学習や実習に明け暮れる日々です。27日、28日は消防団現場指揮科入校。
10月1日から救助科救助課程第24期教育が始まりました。高度な救助訓練に高い技術と自信をもって取り組む姿は頼もしく感じました。2日は当校で警防技術交換会が開催、27日は奈良県救助科との合同訓練を実施。29日は、消防慰霊祭が開催されました。31日は救助科救助課程が修了。11月1日、2日及び22日、23日は消防団現場指揮科入校、4日、5日は処置拡大講習、8日は、全国消防操法大会(菰野町消防団出場)、11日、12日は自衛消防隊教育入校、事業所の自衛消防隊員が訓練、13日、14日は中部消防学校長会義が静岡市で開催、20日午前に救急科が終了し、初任科が再開。12月2日には卒業式があり、初任科第51期生97名が卒業し、消防本部へ送り出しましたが、当日。帰路に痛ましい事故があり、2名の卒業生を失ったことは、誠にやりきれない思いで一杯です。ご家族に哀悼の意を捧げますとともに、当日、お世話になった医療及び警察、消防等関係者の皆様に改めて感謝の意を表します。

4日に危険物課程第14期教育(10日まで)、8日に指揮課程第2期教育(12日まで)、15日にはしご自動車講習第21期教育(19日まで)18日、19日に指導救急救命士研修が実施されました。
この1年間、講師として多くの先生方や消防本部職員、関係者、スタッフには、大変お世話になりました。様々な人々の支援や交流によって消防学校は初めて成り立つものと改めて痛感しました。皆様に感謝申し上げますとともに、ご多幸を祈念して、年末の校長のご挨拶とさせて頂きます。写真は卒業式リハーサル風景です。(HM)