そったく日記

三重県消防学校

彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず

爽やかな良い日となった今日は、火災防ぎょの最初の講義を青空教室と名を打って実施した。今年度の火災防ぎょ科目は「基本的消防戦術:富樫金三郎著」をテキストとして初任科生に講義していくこととした。これは前年度担当された先輩教官がこの著書を参考にされ、当時の学生にも紹介されていたのがきっかけだった。

ご承知のとおり、この著書のレベルの話を、何も知らない初任科生に解説していくには、「水利部署とは何ぞや?」「先着隊とは何ぞや?」「後着隊とは何ぞや?」「風下又は風横部署とは何ぞや?」等々について理解させなければ、講義を進めることはできない。品租ではあるが、ミニチュアの街並みを模して、「延焼を防止するにはどこに放水したら良いのか?」などイメージさせ、興味を持たせることにした。

質問には「逃げ遅れた人に水をかけても大丈夫ですか?」「なぜノズルから水が出る瞬間は円状に出るのですか?」「逃げ遅れた人がいるかどうかはどのようにして知るのですか?」などなど・・・彼らから気付かされたことも多く、目線を同じくしなければいけないと思い知らされた。

このブログの題は大仰だけれど・・・・「敵の実力や現状を把握し、自分の能力をわきまえて戦えば、負けることはない・・・・・」8ヶ月間色々なことを習得して成長を願っている。そして、無垢な白いキャンバスを色鮮やかに描いていって欲しい。

教官:平蔵



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