そったく日記

三重県消防学校

…温故知新・・・

熊本地震から約5ヶ月が経った。台風9号・10号が関東・東北・北海道に大きな被害を及ぼした。今日は防災の日である。


消防学校へ赴任して、南北に長い三重県の地域性を知ることが大切だと思い、趣味と実益も兼ねて、45年間一度も訪れたことのない県内市町に出向いて旅している。


海抜が低いことで知られる桑名市長島町では、しっかりした石垣でかさ上げされたところに住宅が建っている。紀伊山地熊野川下流にある南牟婁郡紀宝町浅里では斜面の高い位置に住宅が建っている。色々な地域の住まいを見ると、古人の教えや知恵でそう成り立っているように見て取れる。


8月30日(火)の朝日新聞天声人語には「水害の予測は地域で培った経験と人々の感覚に頼っていた」と始まり「異常続きであれば、最後に頼りになるのは、自分で周りを見ての判断である」と結んでいる。


毎日のように色々なニュースが入ってくるけれども、「温故知新」で昔と現代の教えを大切にしなければと思う。

祖父から「風の向きや潮の向き、川の流れは注意する方向を指している」と教えてもらったことを思い出す。北風:北から吹いてくる風は北に注意しろ。南流:南に流れて行くから注意しろ。

教官:平蔵