そったく日記

三重県消防学校

救助科、応用総合訓練(低所救助)を行う

本日(6日)は、三重県南部の尾鷲市から三重紀北消防組合消防本部支援隊の皆さんにお越し頂き、応用総合訓練(低所救助)を実施しました。
昨日は、熊野市消防本部支援隊の皆さんに高所救助を実施して頂きました。
低所、高所という文字からのイメージでは、高所救助の方が大変そうですが、低所から引き上げる救助は、重力に逆らうことから、高所とはまた違った大変さがあります。
学生の皆さんは、巧みにロープを操り、現場に降下し、連携して要救助者を引き上げていました。







訓練の最後に、紀北消防組合が2年前に導入した新しい救助工作車の機能等について、説明して頂きました。手入れも十分でピカピカの救助工作車の資機材収納スペースは、とても充実しており、南海トラフ地震や豪雨災害の懸念もある尾鷲市紀北町にとっては、高度な技能を持つ救助隊員と合わせ心強い装備になると思います。(出番が無いのが一番ですが)


本日で、各消防本部の皆さんに指導頂くテーマごとの応用総合訓練は終了し、来週からは、教官による応用総合訓練(想定訓練)になります。
慣れてきた時が、分かったつもりになり、確認を怠るなど、失敗をしやすくなるといわれますので、安全管理には引き続き、十分注意して欲しいです。
訓練で失敗したら、なぜこうなったかを追求し、重要ポイントを確実に身に付けるための学習と実践(訓練)をセットで繰り返し、知識を知恵まで高め、本番での失敗防止につなげることが大切です。
そして、理解したことを誰かに教えられるようになれば、完璧に理解したと言えますので、学生の皆さんには、学んだことを所属で教えられるレベルまで高めて欲しいです。
一方、来て頂いた各本部の支援隊の皆さんには、効果が上がるよう、訓練企画、訓練展示、資機材の準備等に、相当な時間を費やして頂きましたので、この経験を今後に生かして欲しいと思います。


また、本日も多くの消防本部の職員さんが、来校され、熱心に訓練を見学されていました。






訓練では、多くの失敗が出てきます。時間切れ終了ということもありました。失敗は、新たなスタートとも言いますが、自分の失敗だけでなく、他の学生や他地域・所属等よその失敗も自分の失敗に置き換えて、考えることが、失敗を減らすことにつながりますので、救助科生、支援隊、見学者の皆さんには、応用総合訓練での気づきも大切にして頂きたいと思います。
5回に渡って各消防本部のご協力により、充実した応用総合訓練が実施できましたことに、感謝申し上げます。(K.A)
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