そったく日記

三重県消防学校

救助課程4週目終了!!!!

 令和4年9月26日(月)~30日(金)まで救助課程4週目を実施し、無事に終了。

 応用総合訓練(高所救助)

 9月26日(月) 天候・晴れ

 高所救助に関する座学から始まり、4つの想定訓練を実施。どの想定も応用力が試される内容となっており、各班が応用力を発揮しながら、要救助者を安全確実に救出しました。

 三重紀北消防組合消防本部の上岡隊長はじめ5名の皆様、高所救助の訓練支援、本当にありがとうございました。

 

 9月26日の夜は、緊急消防援助隊派遣の疑似体験を目的として、三重県消防長会から緊急消防援助隊用の個人テントをお借りし、屋内訓練場で宿営体験を実施しました。 

 応用総合訓練(震災救助)

 9月27日(火) 天候・晴れ

 訓練想定

三重県内に大規模な地震が発生し、内陸部では建物倒壊及び土砂崩れ等が発生している状況である。」

 

 震災救助は、活動時間が長時間になることが予想されるため、活動ローテーションや部隊統制がより重要になってくることを経験することが出来ました。

 四日市市消防本部の高度救助隊5名及び重機隊5名の皆様、震災救助の訓練支援、本当にありがとうございました。

 

 また、本訓練では株式会社マキタ様から電動のエンジンカッターやチェーンソーなどデモ機を提供いただき、訓練で活用させていただきました。従来のエンジン式との比較検証もすることができ、有意義な一日となりましたこと感謝申し上げます。

 

 応用総合訓練(低所救助)

 9月28日(水) 天候・晴れ曇り 訓練場所:鈴鹿市旧不燃物リサイクルセンター

 消防学校から約3キロの位置にある鈴鹿市国分町の旧不燃物リサイクルセンターまで、ウォーミングアップを兼ねてランニングで向かいました。

 消防学校の訓練施設とは違い、実際の建物を使用させていただいたことで、より実践的な訓練を実施することができました。

 鈴鹿市消防本部の川北隊長はじめ10名の皆様、事前の訓練施設の清掃を含め、低所救助の訓練支援、本当にありがとうございました。

 

 応用総合訓練(火災救助)

 9月29日(木) 天候・晴れ

 名古屋市消防局特別消防隊第1方面隊から講師として2名の方にお越しいただき、刻々と状況が変化する火災現場において自分自身又は活動を共にする仲間が危機的状況に陥ってしまった際の脱出方法や救出方法について、ご指導いただきました。

「己の命を守り、仲間の命を守りてこそ、人の命を救えるなり」

「日々の訓練、資器材整備、事務作業など、これらは全て要救助者、住民のために行っている」

 名古屋市消防局の田口様、酒井様、火災救助(セルフレスキュー・チームレスキュー)の訓練支援、本当にありがとうございました。 

 

 応用総合訓練(火災救助)

 9月30日(金) 天候・晴れ

 近年、生活様式の変化とともに、火災も変化してきました。火災は進行型の災害である特徴に加え、燃料の種類や量、流入する空気の量、火元の位置など、様々な要因が複雑に混ざり合っています。火災の状況を正しく見極めるためには、火災性状について正しく学び、活動隊員全員が共通認識を持って活動する必要があります。

 AFT棟では、熱気と白煙を発生させ、臨場感を演出。

 燃焼実験室では、実際に木材を燃焼させ、進行する火災を再現しながら、要救助者の救出と消火活動を実施。刻々と状況が変化していくため、小隊間の連携と即断即決する判断力が求められます。

 津市消防本部の伊藤隊長をはじめ5名の皆様、火災救助の訓練支援(火災性状の座学、各種検証、想定訓練)、本当にありがとうございました。 

 

 

 救助科生は、各応用総合訓練でたくさんの気付きを得るとともに、チームとしての絆も一層深まり、大きく成長できた1週間だったと思います。

 

 各応用総合訓練でご支援いただいた各消防本部の救助隊の皆様、大変お忙しい中、訓練計画の立案、事前準備、当日の訓練進行と救助科生のためにご尽力いただいたこと教官・学生一同感謝申し上げます。

 

 救助課程も残すところあと1週となりました。最後まで全員が心を一つにし、力を合わせて全力で訓練に臨みます。

 

 担当:Y.K