そったく日記

三重県消防学校

「外傷の現場活動」

 多くの学生にとっては初めて耳にする医学専門用語に悪戦苦闘し、講義後のレポート作成に夜遅くまで取り組んだ「救急課程(第19期)」も残り1週間となり、いよいよ追い込み、仕上げの時期に入ってきました。
本日は各消防本部から9名の救急救命士の方に講師としてお越しいただき、終日、「外傷の現場活動」(実技)に取り組みました。講師の方の解説のあと、「全身固定(ログロール・ログリフト・骨盤固定)」「全身観察・車内収容後の活動と観察」等を4ブースに分かれて行いました。各ブースとも担当講師の熱心な指導の元、慣れないなからも、皆、一様に集中して取り組んでいました。



  
午後からは実際の車両も使い、隊のコミュニケーションを大切に声掛け合い、車外の安全な場所へ救出する「車外救出」を行うとともに、事故状況等付与されたシナリオに基づき、隊としていかに的確、適切な活動が取れるか実習し、最後は実技・筆記テストで一日の実習が終了しました。学生は昨日の座学と今日の実習を通して身につけておくべき大切な外傷処置の基本に対する理解が深まったのではないかと思います。講師の皆様方、早朝よりお越しいただき、夕方までみっちりご指導、誠にありがとうございました。


 なお、本日は木曜日(課外訓練日)。終日7時間の実習の後、さらに学生は夕食後、今日学んだことの復習等、班毎に課題克服に向けた訓練を行なっていました。

 本日で12月6日の消防学校卒業までちょうど残り2ケ月。卒業後、所属に戻り、病院研修も終えるといよいよ救急隊員。実際の傷病者に対する現場活動には大きな不安もあろうかと思いますが、この約2ケ月学んだことをしっかり振り返り、確実に身につけられるよう努力し、自信を持って活動にあたって欲しいと思いつつ、地域住民の方に“安心感”を与えられる心優しき思いやりのある救急隊員になってくれることを願っています(HH)