そったく日記

三重県消防学校

救助科 応用総合訓練3日目

30日から始まった応用総合訓練は、交通救助、火災救助を実施し、本日(4日)は、大型台風が九州に近づいていましたが、雨も降ることなく、四日市市消防本部支援隊のご協力を頂き、震災救助を実施しました。
建物倒壊、土砂崩れ等4つの場面を設定し、4班に分かれ、順番に全ての訓練を実施しました。







この訓練では、与えられた想定のもと、各班隊長の指揮により、知恵を絞りながら、チームワークよく、救助だけでなく、二次災害の防止も意識して全員が真剣に取り組んでいました。






救助活動では、限られた時間と資機材の中で、安全かつ最善の救助方法を臨機応変に創意工夫する必要があります。
そのためには、ベースとなる多くの知識、経験が必要となり、訓練と振り返り(気づき)を重ねて、知識、理論、スキルの習得を図り、加えて、洞察力、コミュニケーション力の向上も意識して、訓練に取組むことが大事だと思います。
また、肝心な時にその場に立ち会えるコンディションづくり(健康)も大切です。加えて、「いざ!鎌倉」の精神があれば、住民は心強いと思います。


木材を使った補強作業は、大工仕事そのもので、幅広い技能が救助場面では役立つことが分かります。日曜大工が趣味の職員さんには、取り組みやすかったかもしれません。


南海トラフ巨大地震が危惧される中、年々、個人だけでなく組織の救助技術を高めていくことが大事だと思いますので、今日の経験を所属でも共有して、組織のレベルアップにつなげて欲しいと思います。

昨夜、救急科学生が、土砂崩れ救助訓練のため、穴を掘る等、事前準備をしてくれました。
何時かは、訓練する側として、消防学校に来て欲しいと思います。(K.A)
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