そったく日記

三重県消防学校

JPTECプロバイダーコースが開催されました

 今日は本校で、三重県消防長会主催の「JPTECプロバイダーコース」が開催されました。
 「JPTEC」とは「Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care」の略で、病院に搬送される前に患者を救護(prehosupital)する救急隊員などを対象とした外傷(trauma)の観察(evaluation)・処置(care)のガイドラインのことです。
 受傷から1時間以内は「ゴールデンアワー」と呼ばれ、決定的な治療(手術や止血術等)を開始しないと生死が分かれるとされ、治療上重要視されています。

 今日のプロバイダーコースは、各消防本部より、救急救命士の方や救命士でない消防職員の方も受講されました。
 JPTECの内容を理解し実践できる方を「プロバイダー」といい、このコースを受講し試験に合格すれば修了証が与えられ、JPTECプロバイダーとして認定されます。
 実技の講師はJPTECインストラクターです。(今日のインストラクターは消防本部の方々です)


 実技内容を少し紹介します。

<車外救出>

 傷病者の脊椎軸を保護しながら、事故車両内から傷病者を救出する





<ヘルメット離脱>
バイクでの事故を想定し、外傷傷病者のヘルメットの脱がせ方についての実技


<ネックカラー装着>
ネックカラーの装着方法の実技


<処置・気道管理>
外傷傷病者に対する気道確保


<全脊柱固定(ログロール・ログリフト>
傷病者の体を丸太を転がすように体位変換させ、バックボードに固定する実技



他には・・・
<状況評価・初期評価>
<全身観察>
<車内収容後の活動>
<シナリオ>
の実技がありました。

 事故等で重大な外傷を受けた方においては、現場や病院へ搬送される途中でどれだけ適切な処置が行われたかによって大きく変わってきます。
 消防職員の方々は、一人でも多くの命を救おうと日々様々な訓練や研修をされているのだと実感しました。(総務課G)

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