そったく日記

三重県消防学校

初任科2回目の校外研修

 昨日、19日(日)に初任科生の集大成である「総合査閲」を無事に終え、消防官として成長した姿を所属の消防長や家族等に披露することができ、学生たちもホッと胸をなでおろしていることだと思います。
 さて、本日は初任科2回目の校外研修として、兵庫県にあるエア・ウォーター防災(株)【空気呼吸器等を製造する会社】と(株)森田三田工場【消防車両を製造する工場】を訪問、見学させていただきました。


 学生たちは自分たちがこれから所属に戻り、使用する資器材や車両ということで終始熱心に説明に耳を傾けていました。
 担当者の方から、「消防隊員の命を守るという強い思いで仕事をしています」との言葉を聞いたときは、こちら側も身が引き締まる思いでした。
 消防学校の教育においても、常日頃から資器材を大切に取扱う(器具愛護の精神)ことはもちろん、諸元・性能について理解を深めるよう伝えてきました。
 特に資器材の諸元・性能については、私自身も所属の先輩方から口酸っぱく言われたことであり、消防職員として訓練はもとより、現場活動において欠かすことのできない知識です。
 今の資機材は軽量化が進むとともに、性能も随分と向上しています。
 小さな力で大きな力を生み出すことができるようになる等、昔はたくさんの人を要した活動も、少人数で行えるようになり、非常に効率的な活動が展開できるようになってきています。
 しかしその反面、資器材の能力を過信し、資器材の性能を上回る力が加わり破断すると、大事故につながるというリスクも持っています。
過去に消防活動中に起こった事故の中には、資器材の諸元・性能を無視して使用したことによる事例がたくさんあります。
 54期の学生には自らの体を鍛え続けることはもとより、資器材の取扱いにも精通し、より安全・確実・迅速な活動に努め、市民の期待に応えられる消防隊員となることを心から願っています。(Y.I)

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