そったく日記

三重県消防学校

三重県消防学校の5S


平成29年8月10日で初任科教育(第54期)が一時中断となり、本日から救急課程教育(第20期)が始まりました。学生も心機一転、消防や救助活動から一旦離れ、新しい分野である救急について約2ヶ月間、知識・技能を習得していくこととなります。
そこで、日記も学生から離れ、三重県消防学校の「5S」について記載したいと思います。
本校舎は寮を含め、平成8年〜9年に建替え工事を行い20年余りが経過しましたが、とても20年が経過したとは思えない程、施設はきれいに保たれています。
私自身も現在の校舎で初任科教育を受け、救助科等、様々な現任科教育でお世話になりました。学生として、また水難訓練等で幾度となく、お世話になる機会がありましたが、常に資器材等が整理・整頓されており、施設を使用する側としても、きちんと使用しなければと身を引き締めていた記憶があります。
この4月から教官として赴任しておりますが、とても気持ちよく勤務させていただいています。








なぜ、このように施設を維持できているのかと考えたとき、この消防学校では「5S」が徹底されているということに気付きました。
「5S」とはマネジメント用語で、整理・整頓・清掃・清潔・躾、それぞれの頭文字をとったものです。
一般的に「5S」が徹底されている職場は管理能力が高く、生産性や作業効率性に優れていると言われ、多くの民間企業でも取り入れられています。
それぞれの意味は以下のとおりです。
「整理」…「必要なものと必要でないものとを分けて、必要でないものを捨てること」
「整頓」…「必要なものをだけを誰もがわかるように置き場を決めて表示すること」
「清掃」…「身の回りのものや職場の中をきれいに掃除すること」
「清潔」…「いつ誰が見ても、誰が使っても不快感を与えぬようにきれいに保つこと」
「躾」 …「職場のルールや規律を守る」、「決めたことを必ず守るように徹底すること」
「躾」をこの消防学校でいえば、校訓にも掲げられている「規律」に当たり、校則を厳守し、消防職員にとって必要不可欠な礼儀や部隊行動を身に着けるとともに、校内での生活を含め、施設や資器材を大切する精神を養わせているのだと思います。
この精神は所属(消防署)へ戻った際の資器材管理のための礎となります。
消防署における業務の中で、勤務してまず一番に行う作業は車両及び資器材の清掃・点検です。
車両の清掃はもちろん、どこに何が載っているかの確認や資器材に不良個所は見当たらないか等を徹底的に行います。
これは災害現場での安全・確実・迅速な活動の根源であり、迅速な活動は住民サービスの向上につながるものです。
入校生を含め、三重県消防学校へ研修に来られるすべての人により良い教育環境を提供できるよう、また多くの学生に三重県消防学校の「5S」を伝えていけるよう、自分自身も「5S」の実践に努めていきたいと思います。(Y・I)
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