そったく日記

三重県消防学校

県職員新規採用者研修を実施(2回目県職員1日入校−古米校長奮闘記)

鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、4月も下旬に入り、初夏を思わせるこの頃ですが、平成26年4月25日には、県職員新規採用消防防災研修(2回目)として68名の県職員新規採用者が消防学校へ1日入校しました。

入校式では、当校の校訓である「規律、忍耐、信頼、創造」の言葉を贈りました。これは、県職員の心構えにも通じるキーワードです。「規律」は、公務員としての倫理観をしっかり持ち節度正しく、活発に元気よく行動する。そして、仕事の使命・目的をしっかりと把握し、いかなる状況であっても「忍耐」強く確実に職務を成し遂げる。そのためには、先ず職場の上司や同僚との「信頼」関係、チームワークによって、県民との信頼関係を築くことが重要です。このためには誠実で公正な対応が必要です。そして日々の業務に埋没することなく、「創造」力をもって創意工夫し、改善の努力を続けることが必要です。

午前は、入校式のあと、訓練礼式を学び、集合や点呼の方法などを実践しました。大きな声で素早く集合ができていました。

午後は、4つの班に分かれて、要救助者の搬送法や消火栓による放水、煙体験、消火器による消火の訓練を行いました。
搬送法では、1人または2人で要救助者を搬送する方法をいくつか実践しました。1人で背負う場合に相手の腕をつかむことや2人一組での搬送法で肩や手首を互いに握ることで安定することを実感できたかと思います。

消火栓では、実際に警報ボタンを押し、消火栓のケースに折り畳まれたホースを延長し、火点へ筒先を向けて、放水する訓練を実施しました。筒先を火点へ向ける姿勢や水圧による反動を実感できたかと思います。率先して皆で協力してホースの水を抜いたり、折りたたんだりしているのが、好感が持てました。

煙体験では、煙が充満すると目が見えないことや低い姿勢が重要であることを学びました。何事も経験は重要です。1度でも経験があるかないかは、危機の時に違ってきます。

消火器による消火訓練では、建物火災消火訓練施設(AFT)を利用して模擬火災を消火する訓練を行いました。火災の火元に消火器のノズルを向けることの重要性を実感できたかと思います。消火栓や消火器などの取り扱いは、手順を誤れば作動しません。取り扱い方法や手順は、きちんと覚えておく必要があります
いざという時に訓練をやっているかどうかで、心構えや態度が違ってきます。県職員は、日常も、特に非常時には、県民の模範となる行動を示す必要があります。県職員は災害時にはそれぞれ決められた役割をきちんと果たさなければなりません。集合や点呼による人数確認を行う場面も想定されます。来る災害に備えて、自助と共助の重要性、防災の日常化を心掛けてほしいものです。公務員として、県職員としてどうあるべきか、災害時にどう行動すべきか考え、身に付け、いざという時に的確に対応できることが求められています。

県政を担っていく気概と県民のために奉仕し、業務を遂行するという使命感をもって、初心を忘れず、日々精進して、新しい自分をぜひ創造して行ってください。(HM)