そったく日記

三重県消防学校

「検索救助操法第一法」を実施しました。(6月12日・13日 救助機器取扱訓練)

 今回は、火災現場における人命の検索技術の基本を理解することに主眼をおいた「検索救助操法第一法」を実施しました。
検索とは、現に災害が発生している災害、事故等により人の生命、身体に作用している緊迫した危険障害から、自力により脱出又は避難することのできない者(以下、「要救助者」という。)の有無を調べたり、探したり、あるいは災害の内容を把握する等の一連の行動をいいます。
 訓練概要は、指揮者、1番員、2番員、3番員の計4名で実施し、1階室内の要救助者を検索後、救出するといったもので、屋内に進入する1番員、2番員は空気呼吸器を着装後に命綱を設定し、さらに3番員が2番員に確保ロープを設定することで、連携体制を確立した3名が指揮者の指示のもと協力しながら、検索訓練を実施するものです。
 要救助者発見時は、2番員から3番員へあらかじめ設定された確保ロープを用いたロープ信号により合図確認後に救出を開始しますが、息の合った行動が求められます。
当初は、初任科学生に戸惑いの様子が見てとれましたが、訓練を重ねる中で、チームワークの重要性を認識する機会となりました。
2日目にあたる13日は、さらに過酷な現場をイメージさせるため、進入隊員が着装する面体に黒いプラスチックを用いた加工を施し、視界不良の中で訓練を実施しました。
 目的の重要性を理解し、反復訓練を忘れることなく、火災系人命救助の原点ともいえる検索救助操法第一法を自分のものにしてほしいと思います。(H・M)


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