そったく日記

三重県消防学校

初任科の学生訓練礼式と初めてのロープ登はん降下に挑む(初任科第51期教育訓練礼式・救助機器取扱訓練−古米校長奮闘記)

  
鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、7月も初旬に入り、台風も接近していますが、7月8日は、初任科の学生は、1日中、暑い中で屋外において午前は訓練礼式、午後は、救助・機器取扱訓練または消防活動訓練を行います。
  
そのうち、訓練礼式と救助・機器取扱訓練について触れます。
訓練礼式は、ほとんど毎週、復校日の午前中に実施されます。現在は、大きく4班に分かれて、通常点検を訓練しています。
  
訓練礼式は、消防職員にとって、部隊として規律を保ち、それぞれの役割に応じて、一糸乱れぬ行動を取ることにより、団結心や忠誠心を養い、お互いの信頼を醸成する基礎となる重要な訓練です。武芸における「礼に始まり、礼に終わる」に通ずるものがあります。消防職員における訓練礼式は、すべての活動における始まりであり、終わりであることを肝に銘じて、初任科の学生は、きちんと役割や行動の意味を理解し、今後、ますます高度化する訓練礼式をその都度、マスターしていく必要があります。
  
救助・機器取扱訓練では、初任科の学生は初めてロープ登はん及び降下訓練に挑みます。ロープ登はんでは、初めは、がむしゃらに登ろうとしてもなかなかうまくいきません。正しい姿勢とバランスのとれた筋力が必要です。ロープ降下は、正しい姿勢を保ち、右手でコントロールできれば、皆、習得できているようでした。登れなかった者で筋力の足りない者は、今後、集中して鍛えていく必要があります。
  
訓練は、消防活動訓練や救助・機器取扱訓練も含めて、今後、ますます高度化していきます。1つずつ確実に技術や安全管理を覚えていく必要があります。「当たり前のことを、当たり前のように、当たり前にやること」が確実かつ迅速にできること。

初任科の学生は、地域住民の生命財産を守る崇高な使命を持つ消防人としての自覚をもって、今以上に訓練や学習を忍耐強く続ける必要があります。使命達成のために、体力、筋力を鍛える必要があります。1人前の消防士に成長するために、さらなる精進を期待します。(HM)

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