そったく日記

三重県消防学校

救急科教育課程始まる(初任科第51期生が第17期救急科へ移行−古米校長奮闘記)

 
彼岸を過ぎ、朝夕涼しいこの頃ですが、9月25日から、鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、初任科の学生は、初任科教育を一旦中断し、救急科へ全員移行し、救急科救急課程第17期教育が始まりました。
  
この課程は、9月25日から11月19日までの約2か月間、処置各論や救急総論、救急概論、救急医学、救急実務、救急実技、応急処置、心肺蘇生法など救急隊員として必要とされる様々な知識や技術を学習し、救急隊員としての資格を得るためのものです。
  
カリキュラムの中では、三重大学病院を始め県内各病院医師を講師としてお迎えし、医学的見地から、専門的知識や技術、技能を学ぶとともに、各病院看護師や専門家、各消防本部救急救命士を講師として迎え、それぞれの専門分野での知識や実技を指導して頂く予定です。ご協力頂く先生方並びに快く派遣に賛同頂いた病院等関係者・消防本部の皆様には、この場をお借りして、感謝の意を表したいと存じます。今後とも、消防学校の運営にご協力をお願いします。
  
初日の25日は、処置各論を学習しました。初めて触れる救急機器の取扱いに戸惑う学生も見受けられましたが、一日でも早く習熟し、使いこなす必要があります。平成3年にプレホスピタルケア(救急現場及び搬送途上における応急処置)の充実を図るために救急救命士制度が導入された経緯について学び、人命の尊さや一刻を争う救急救命の重要性、処置範囲の拡大等による救急業務の高度化を実感できたことと思います。
 
初任科の学生は、今週から救急科第17期生として新しい局面を迎えましたが、初心を忘れず、救急科において救急隊員として求められる新たな知識・技術・体力を一刻も早く身につけ、地域住民の生命財産を守る崇高な使命を持つ消防人としての意欲と気概をもって、より一層の精進を積み重ねてください。
(HM)

三重県消防学校ホームページへ