そったく日記

三重県消防学校

中級幹部科中盤まで終了!

 

 今週末行われた講義風景を紹介します。木曜日の午前中は、予防行政の動向と課題についての講義があり、過去の火災と法改正の経緯、記憶にも新しい福知山花火大会の火災等が紹介され、消防の担う職責の大きさ違反是正の重要性について学びました。
 

 午後からの危機管理の講義では、消防指揮の重要性と実災害の紹介をしていただき、指揮者として注意しなければいけないポイントや視点について教えていただきました。
 

 金曜日の午前中は、国際消防救助隊と緊急消防援助隊についてご講義いただき、講師のこれまでのご経験からもリスク管理は「自分がその時どう感じたか」「自分がその時どのように行動したか」が次の備えにつながる。その体験をどれだけ重要ととらえ、危機意識をイメージするかで対応に差が出ると教えていただきました。
 

 午後からは、指揮活動訓練を実施しました。この訓練は、少ない情報を基に指揮者としてどんな判断をするか、状況の変化にどう対応していくかを身に付けるための図上訓練です。災害現場は、考える時間が短く指揮者としての判断能力をいかに発揮できるかが問われることもあります。この訓練を通して災害をイメージし、柔軟な発想と基本戦術の選択が取れるよう役立てていただければ幸いです。
 

 中級幹部科も残り2日となりますが、この教育が入校された職員のスキルアップにつながることを祈念しています。今週ご講義いただきました講師の皆様、本当にありがとうございます。教官・学生一同、感謝いたしております。(O.H)

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