そったく日記

三重県消防学校

救急救命士処置拡大講習が始まりました。

消防職員の救急救命士処置拡大講習(学科)が、今日(9日)から2日間の日程で始まりました。
この講習は、昨年4月より、新たに救急救命士が処置できるようになった「心肺機能停止前の静脈路確保と輸液」及び「血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」について理解を深めて頂くために、昨年から開催しており、今回は、今年度最初、通算4回目の学科講習となり、14消防本部から60名の皆さんが参加されています。
(今年度は、消防学校で学科を3回、三重大学で実技を6回開催します)



公共交通機関を利用する初任科とは異なり、車での来校となるため、駐車場は久しぶりに一杯になっています。









この2日間は、三重大学附属病院と伊勢赤十字病院の医師から、2つの処置にかかる講義をして頂きます。
この学科修了の後、受講者たちは、8月以降に実施される3日間の実技講習を受けることになっています。
救命士制度が創設されて、23年が経過しました。この間、救急業務は格段に高度化され、救命率も向上しています。


そして、今回の処置拡大により、心肺機能停止前の重度傷病者に対して早期に処置ができることで、さらなる救命率の向上につながることが期待されます。
その一方で、心肺停止前の重度傷病者にまで処置の対象が広がったことで、救急救命士の資質向上が求められます。
受講生の皆さんは、この講習を通じて、正しい知識と技能を習得され、信頼される救急救命士になって頂きたいと思います。(K.A)

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