そったく日記

三重県消防学校

火災調査課程も大詰め

火災調査課程は、今日と明日の2日を残すのみとなりました。
本日は、6つの班がそれぞれ調べた内容を研究討議として、各班で決めたテーマをもとに話し合った内容を発表しました。
偶然、各班よく似た内容になり、火災調査の現状と課題、対策等についての発表となりました。
それだけ、課題は皆の共通認識になっているのだと思います。
・火災件数の減少やベテラン職員の退職等に伴う経験不足
・専門的な調査技術の向上と人材育成
・訴訟件数の増加などに耐えられる調査書類の作成能力向上
 等の課題指摘と対応策の発表がありました。
課題は、組織体制上の問題もあり、簡単に解決できるものではありませんが、火災調査を確実に行い原因を公表していくことは、さらなる火災予防につながることから、引き続き、関係者が火災調査のレベルアップに取組む必要があります。
消防学校でも、こうした課題を意識した課程を企画実施していきたいと思います。
学生の皆さんも、今回習得した知識を所属で伝達すると共に、火災調査科16期教育の仲間間での経験や情報の交換、個人や所属での学習等を通して、自らの技能向上に励み、火災調査のスペシャリストをめざして欲しいと思います。


一方、救助科は、伊勢市消防本部の協力を得て、高所救助訓練を実施しました。
活動の安全を十分に確認しながら、当初の計画でうまくいかない場合は、救助方法を変えるなど、要救助者の安全を第一に活動方針を立てて、訓練に取組みました。
こうした経験の積み重ねが、現場での適切な判断に役立つことと思います。



そして、2月5日には、総仕上げの査閲が予定されており、救助科も大詰めになってきました。(K.A)
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