そったく日記

三重県消防学校

救助科救助課程(第32期)教育、終了!!!!!

 令和4年10月3日(月)~7日(金)まで救助課程5週目を実施。

 

災害救助対策

 10月3日(月)AM

 令和3年度消防大学校救助科第83期を修了された伊賀市消防本部の森先講師にお越しいただき、消防大学校救助科の紹介や火災性状等について講義いただきました。森先講師、大変お忙しい中、本当にありがとうございました。 

 

応用総合訓練(校外研修) 

 10月3日(月)PM 天候・曇り 

 自然環境下での訓練実施を目的に、消防学校近隣の雑木林をお借りし、3つの想定訓練を実施。消防車両が現場直近部署できないため、訓練想定を付与されたら、救助活動に必要と思われる資器材を選定し、資器材搬送→救助活動→要救助者搬送へと展開していきました。

 想定1:パラグライダー単独飛行の墜落事案、要救助者1名

 想定2:山中での滑落事案、要救助者2名

 想定3:パラグライダータンデム飛行の墜落事案、要救助者2名

 

三重県内高速道路消防連絡協議会研修会の特別聴講

 10月4日(火)AM

 三重県内高速道路消防連絡協議会のご協力のもと、三重トヨタ自動車株式会社の講師による「次世代自動車事故における消防機関の活動要領について」の特別聴講を実施しました。

 三重トヨタ自動車株式会社の講師様、三重県内高速道路消防連絡協議会の皆様、ご協力本当にありがとうございました。

 

効果測定(実技)

 10月4日(火)PM 天候・晴れ

 効果測定1:懸垂点作成⇒座席降下⇒作業姿勢

 効果測定2:モンキー渡過 ⇒ 復帰要領 ⇒ セーラー渡過

 効果測定3:はしごクレーン作成 ⇒ 一箇所吊り担架作成

 

学生企画訓練

 10月5日(水) 天候・曇り

 高所救助、低所救助、火災救助について、学生自らが企画し、訓練準備・訓練説明・訓練進行を行う学生企画訓練を実施。訓練想定は5つ、訓練企画班と訓練実施班が異なるようにするため、訓練日当日に抽選で決定しました。

 どの想定訓練も良く考えられており、自分が隊長なら、自分たちの班なら、どう判断してどういった救助方法を選定するか、訓練実施班だけでなく見取りの学生一人一人も考え、色々な気づきを得ることができた素晴らしい訓練でした。

 

事例研究発表

 10月6日(木)AM

6班:発表テーマ「衝撃荷重」

2班:発表テーマ「プルージックの有効性について」

5班:発表テーマ「ピタゴールについての検証」

3班:「ゼロ支点における救助方法について」

1班:発表テーマ「火災系救助」

4班:発表テーマ「発がん性物質について」

 

 入校直後から、日々の訓練に加え、夜遅くまで自主訓練を行いながら、空き時間を利用して各班が救助に関する検証・研究を行った結果を発表しました。

 この研究成果を所属に戻ってからのフィードバックだけでなく、所属において更なる検証・研究を継続し、三重県内の救助隊のレベルアップのために役立ててもらいたいと思います。

 

校長査閲(リハーサル)

 10月6日(木)PM 天候・晴れ

 最終日に実施する救助課程最後の訓練である校長査閲に向けて、基本訓練及び応用訓練を実施。

 基本訓練は6種類の救助操法を実施し、応用訓練は学生自らが考えた3つ想定訓練を6班編成の2班合同で実施します。

 

校長査閲

 10月7日(金) 天候・雨

 基本救助操法6種類と応用訓練3想定を実施。 

 基本訓練は、雨天のため訓練場所を変更し、屋内訓練場で実施。訓練場所が急遽変更となりましたが、各班ともこれまで培ってきた連携と実力をいかんなく発揮してくれました。

 応用訓練については、計画通り屋外で実施。雨が降りしきる中でも、基本訓練同様、素晴らしい連携で、安全・確実・迅速な救助活動を披露してくれました。

 

 閉会式後、救助課程初日から一日も欠かさず実施してきた体力向上運動各10セットに加え、マセジャンプを救急科生と一緒に行い、有終の美を飾りました。

 マセジャンプ(手を繋いで円を組み、右に10回→左に10回→右に9回→左に9回とジャンプする数を徐々に減らしていくトレーニング)

 訓練終了後、救助科生32名と救急科生55名、全員で記念撮影。

 救急科生も救急隊役や要救助者役として参加してもらいました。救助科生の要救助者に寄り添った安全・確実・迅速な活動を間近で見て、多くの気付きと学びを得たことだと思います。残りの救急科、初任科での訓練だけでなく、所属に戻ってからの活動に活かしてもらいたい。

 

修了式

 救助科総員32名、事故無し、現在員32名。

 1ヶ月間の救助科救助課程(第32期)教育が無事終了しました。

 総代、副総代は、大役ご苦労様でした。二人のリーダーシップと献身的な働きに感謝します。

 救助科生の皆さんへ

 仲間との出会いと縁を大切にし、感謝の気持ちを持つことに加え、言葉で行動で感謝を伝えられる救助隊員になって下さい。

「謙虚にして驕らずさらに努力を。現在は過去の努力の結果。将来は今後の努力で。」

「訓練に終わりなし!」 

 救助科生の皆さんの今後の成長と活躍を期待します。

 

 最後に、救助科救助課程(第32期)教育にあたり、たくさんのご支援とご協力を賜りました各消防本部及び関係機関の皆様、本当にありがとうございました。

 心より感謝申し上げます。

 

担当:Y.K