そったく日記

三重県消防学校

復校日は、訓練礼式から

週末に帰宅していた初任科学生が早朝より学校に戻ってきました。
初任科生については自家用車の使用を禁止しているため、5時3分発の始発列車に乗ってくる遠方の学生もいます。送り出すご家族の皆さんも大変と思いますが、初任科生が一人前の消防士になるため、8か月間のご支援をよろしくお願いします。


朝の早い学生は、睡魔との戦いになるかもしれませんが、しっかり講義を受けて下さい。
全ての学生が、決められた時間よりもかなり早く復校しており、「今週も頑張るぞ!」という意気込みを感じさせてくれます。
そして本日(18日)は、訓練礼式の講義から始まりました。
消防訓練礼式については、消防庁が下記のとおり基準を定めています。
1 訓練の目的は、隊員に諸制式に熟練させ、その部隊行動を確実軽快にし、厳正な規律を身につけさせ、消防諸般の要求に適応させるための基礎を作ることにある。
2 礼式の目的は、礼節を明らかにして、隊員の品位の向上を図るとともに、和衷協同して隊員の団結をきょう固にし、もって消防一体の実をあげることにある。

このように訓練礼式は、消防活動の基本であり、週の始まりに、訓練礼式を行うことは、休暇モードからの切り替えには効果的であり、しばらくの間、復校日に訓練礼式を行います。
例年、訓練礼式は、3年目の教官が担当しており、消防職員や教官としての経験を活かし、指導にあたっています。
教官にもそれぞれ個性があり、時代劇好きの今年の礼式担当教官は、厳しさと優しさを兼ね備え、東海地区代表として全国消防意見発表会に出場した巧みな話術に加え、演出にもこだわって(なぜか風呂敷を愛用等)講義に臨んでおり、独自の指導法を駆使して学生の理解促進を図ってくれると思います。
本日は、最初という事もあり、身だしなみ、訓練礼式の目的、基本動作、部隊行動等について、講義を行いました。

礼式は、基本の姿勢からはじまり、細かな行動要領が決められており、覚えることは沢山ありますが、来週からの実動訓練を通してしっかりと身に付けて欲しいと思います。
そして、礼式訓練を繰り返すことで、消防の責務を完遂するために必要とされる礼節・規律・品位・団結の向上を図り、卒業時には、規律ある行動がとれるようになっていることを期待しています。(K.A)
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