そったく日記

三重県消防学校

・・この事・・

好きな時代小説には「ご機嫌うかがいに・・・」という言葉が良く登場する。

以前もふれたが、この時期は先輩消防士が入校中の初任科の後輩達に陣中見舞いとして消防学校を訪れ、労苦をねぎらいに来てくれる。後輩達への差し入れは、決まってカップラーメンなどである。教官が彼らに促して来させているのではなく、彼ら自身も入校中に先輩から受けた恩恵を引き継ぎ、それが慣習となっている。


世間では「義理」や「情」、「人と人との生業」が薄れつつあるように感じる今日であるが、彼らの姿を見て安心している。歳のせいか、考え方が古くなってきていると自覚しているが、しかし、この業界は特にこの事が最も大切であると信じて止まない。


ありがとう!体に気を付けて励んで下さい。松阪広域:K消防士(査閲での空気呼吸器取扱い訓練の指揮者ではプレッシャーに負けず、最後までみんなをリードしてくれた)同所属:T消防士(涙もろく、優しい良い奴。たくさんの思い出がありました)志摩広域:A消防士(「自分は誰よりも大きな声を出すんだ」と、8ケ月間その初心を忘れず貫徹してくれた)


さて、伊勢・志摩サミットが開幕した。無事に終えることを祈り、警戒にあたって下さっている先輩・後輩・同僚、そして多くの消防の皆様の対応の成果が実を結ぶことを願っています。

教官:平蔵

  【5月24日(火)教官室にて】
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