そったく日記

三重県消防学校

指揮課程も最終日

指揮者として必要な現場指揮能力及び専門知識と技術の習得を目的に、12日から始まった指揮課程も最終日を迎えました。
1週間は、すぐに過ぎてしまいますが、専科は専門分野に特化しているため、密度の濃い日課が行われています。
14日、15日は、亀山市消防本部、桑名市消防本部のご協力を得て、現場指揮訓練を実施し、本日(16日)は、総仕上げとして、現場指揮応用訓練(木造、中高層、多数傷病者編)を実施しました。
応用訓練では、現場経験が豊富な学生の皆さんは、知識と経験を駆使して、指揮板の作成(情報の整理)、状況判断、指示等を行っていました。
臨場感を高めるため、教官自作の家屋模型を実際に燃やし、その状況に合わせた対応を行う等の企画もありました。






隊長はどのような場面でも、安全を念頭に、最善と思う決断をしなければなりません。立ちすくむことなく断を下さなければ先に進めません。
そのためには、指揮隊に求められる基本能力を身に付け、応用力を高める必要があり、引き続き、こうした訓練を積み重ねていくことが重要です。
組織にとって信頼が生み出す力は絶大です。隊員の皆さんから信頼されるよう、これからも知識習得や経験を積み重ねて、いざという時には、常に的確な判断、指示が行えるようになって下さい。(K.A)

*指揮隊
災害現場においては責任ある者が高度な情報収集・判断の下、組織的で厳格な指揮を行う仕組みが必要であるという考え方に基づき、平成17年6月の消防力の基準の一部改正(消防力の整備指針)により、新たに指揮隊の配置基準等が示されました。
・指揮車に搭乗する指揮隊の隊員の数は、指揮車一台につき三人以上とする
・指揮車に搭乗する指揮隊の隊員のうち、一人は、消防司令以上の階級にある者
○業務
 1 出動隊の運用管理・安全管理
 2 災害情報の取集・管理
 3 災害現場活動の総括指揮(指揮隊長)

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