そったく日記

三重県消防学校

警防課程第28期教育修了

現場でケースバイケースって言葉をよく耳にするが、私自身も具体的なものがないまま訓練を実施していたように感じ、この課程では1つ1つのケースにこだわって具体的な活動を目指した。

基本的なものではホース延長。折れなく迅速に伸ばす。平面ではできることも狭隘な場所や階段等の立面では折れが目立つ。今までなら折れていても少しなら仕方ないで済ませていたことにこだわりをもつ。




また活動に迅速を求めた。いたずらに迅速を求めるのではなく手技を1回で決める。はしごの架梯位置を1回で決める。掛け金を1回で決める。伸梯長さを1回で決める。シンプルな動作は必ず迅速へつながる。

小隊訓練では応急はしごが難しい環境下で実施、1階から2階へ屋内進入、木造想定(火災中期)においても放水による影響を考慮した活動、排気側をふさがない警戒筒先、様々なことを実施した。




火災出動件数も減少傾向にあり、とくに若手職員は経験値をあげることが難しい。
だからこそよりリアルな訓練や想定(過去事例等)が求められる。
この課程が入校生のニーズに合ったかはわからないが、ケースバイケースで判断できる材料になればと思う。課程でやったことが答えではなく所属へ戻ってから検証し訓練を繰り返し、1つ1つのケースを確立してほしい。

「初心に帰る」をテーマに始まった警防課程。
課程中に取り組んだ「大きな声」「訓練中は駆け足」を所属でも継続して、頼られる人間になってほしい。皆さんのご活躍を心より願っています。(M.M)