初任科58期がいよいよ本格的に再始動し、本日5月1日(土)は学生にとっても大きな行事となる耐久歩行訓練を実施しました。
大規模災害への出動を想定し、今年は装備、資機材を携行し34kmの歩行経路を設定した。
1隊20名程度で3隊を編成。
目標は、「団結、協力し、とにかく61名全員で帰ってくること」
出発前に、朝倉学校長から訓示を受け、各隊ごとに前進開始!
1個所目の休憩ポイントに到着する前に既に靴擦れしたと思われる学生がちらほら・・・
慣れない編上靴での長距離行進。無理もないが、適切な処置と精神力で乗り越えるしかない。
出発時は晴れていた空も時間経過と共に次第に暗くなり、雨が降りそうな空模様。
昼食は青少年の森公園で短時間で簡単に済ませる。
冷たいレトルトカレーにパックご飯。災害出動時に温かいものが食べれるはずがない。むしろ食べれること自体に感謝しなければならない。
中間地点を過ぎたあたりから、さすがに疲れが見えだした。
こうなると、細かい部分に気づかない。周りが見えなくなってくるが、学生相互にうまくフォローしていたと感じる。
途中、地域住民の方々のありがたい声援や激励をいただきながら、最終行程に入ろうとしたとき、ついに雨が降り出し、雷まで鳴り出す始末・・・
それでも前進する速度を落とすことなく、無事、全員が消防学校へ帰還を果たした。
担当としては、出発前に「61名全員での帰還」を要望した。
しかし、これまでの体力、今回の行程、装備を考慮すると1割程度の脱落を見込んでいたのが本音であるが、よい意味でそれを裏切ってくれたと思う。
互いにフォローし合い、協力できたこと、精神論になるが、1人1人が「根性」を持ち合わせていたことがこの結果を生んだと感じる。
ただ、これはあくまで現場へ向かうための一つの過程であって、次は現場活動がある。
到着して終わりでは決してない。
初任科はまだ始まって1か月であるが、今日の経験と地域住民の方の声援を忘れることなく、必ず今後に活かしてもらいたい。
任務完遂おめでとう。
精鋭であれ。
担当KR