4月に始まった救助機器取扱訓練も残り約20時間となった。
基本結索に始まり、支点作成・懸垂点作成・つるべ式引き上げ救助・一箇所吊り担架作成・資器材取扱い(空気呼吸器・チルホール・エンジンカッター・チェーンソー・削岩機・ハンマードリル・ストライカー・マット型空気ジャッキ・)、確保要領(肩・腰)、かかえ救助(意識あり)、検索救助第1法・応急はしご救助・渡過・登はん・降下と多くの訓練を行ってきたが、覚えているか?
卒業後現場に行ったら忘れましたでは済まされない。自分が覚えているか理解できているか一度考えて、覚えていなければ思い出せるようにしておくこと。
マット型空気ジャッキ取扱訓練
エンジンカッター・チェンソー取扱訓練
削岩機・ハンマードリル取扱訓練
応急はしご救助
検索救助第1法
登はん訓練
降下訓練
渡過訓練
渡過訓練時に落下し、復帰ができず、力が尽きてしまった学生が多くいた。宙ずり状態でロープが体を締め付けてとても苦しい状態。要救助者はもっと苦しい状態で私達消防の到着を待っている。学生たちが吊られていたのは1~2分程度。事故が発生し、消防へ通報・出動・現場到着・要救助者接触・救助完了まではもっと時間がかかる。消防が早く出動しなければいけない理由を身をもって感じてもらえたと思う。
救助機器取扱訓練最後の時間には想定訓練を行う。救助機器取扱訓練で指導した技術を駆使して、要救助者を救助するように。
初任科59期の良いところ、指示したことはやってくれる。訓練前に編上靴を磨くように指示したら鏡の様に磨いてきます。全員ではないが、学生の1/3はピカピカ。あまりにも時間が係り、勉強等に時間を確保のしてもらうためにこちらから鏡面磨きを禁止にするほど。
本日朝、少し話をしたが4か月目に入り、気が緩んできている。もう一度、心を変えて、訓練・日課外の生活を送るように。お前たちは言ったことはやってくれると期待している。
初任科生は訓練後に全員が体力錬成をしている。中には体力錬成をせず、奉仕活動している学生がいる。奉仕活動の内容はお前たちが今後訓練に行く場所を清掃整備したり、校内を清掃したり、翌日の訓練準備をしてくれている学生がいるお陰で訓練時間を長くとることができたり、清掃時間が短く済んだりしている。その学生たちにも感謝して欲しい。
初任科59期Tシャツに
「謙虚・素直・感謝」と書いてある。
謙虚で、素直で、色々な人に対して感謝できる消防士になって欲しい。
救助機器取扱訓練 担当 Y.A