そったく日記

三重県消防学校

初任科の学生水防工法に挑む(初任科第51期教育水防工法−古米校長奮闘記)


鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、6月も下旬に入り、梅雨の中休みのようなこの頃ですが、平成26年6月19日、20日には、初任科の学生は、水防工法訓練を積土のう工法、改良積土のう工法Ⅱ、月の輪工法、釜段工法の4班に分かれて実施しました。

19日には、全員で土のう1,800袋を作成しました。
積土のう工法では、土のうを平行に積んでその間を土で埋めて固めます。
改良積土のう工法Ⅱでは、土の代わりにブルーシートを使って土のうを保護します。

月の輪工法では、堤防の斜面からの逸水を防ぐために、三日月状に土のうを積み、間を土で固め、土のうに杭を打ち、パイプを通して排水します。

釜段工法では、地面からの逸水を防ぐため、二重円状に土のうを積み、間を土で固め、
土のうに杭を打ち、パイプを通して排水します。

水防工法は、体力と連携作業が必要です。河川の氾濫や浸水に備えるため、手際よく迅速に水防工法を実施する必要があります。初任科の学生は、19日、20日に学んだ工法を確実に覚え、いざという時に戦力になれるよう、体力向上や筋力アップが必要です。

「当たり前のことを、当たり前のように、当たり前にやること」が確実・迅速にできること。
初任科の学生は、地域住民の生命財産を守る崇高な使命を持つ消防人としての自覚と気概をもって、訓練や学習をきちんと続ける必要があります。使命達成のために、甘えは許されません。自主鍛錬も必要です。1人前の消防士に成長するために、さらなる精進を期待します。(HM)