そったく日記

三重県消防学校

警防課程第26期:消防活動訓練中!

   
 先週から始まった警防課程も残すところ後2日となりました。今週は、月曜日に基本訓練を、火曜日・水曜日は想定訓練を実施しました。
 月曜日は、災害現場や消防訓練において使用頻度の高い三連ばしごの取り扱いを、1日かけて行いました。三連ばしごをより安全に取扱うために、その構造を理解したうえで、より確実、より迅速に取扱うことができるよう何度も何度も反復訓練を実施しました。また、訓練後には体力向上運動も毎日実施しています。

  

 火曜日の訓練では、AFT・高層訓練棟の他に学生が実際に宿泊している若葉寮を使用して訓練をしました。火災現場では、焼失による損害の他にも、水損や汚損、破壊による損害が発生することがあります。自分たちが生活している空間を使用して訓練することにより、住民の側に立った感覚で訓練してもらうことを期待して実施しました。私たち消防の活動法規となる消防法第29条には、延焼防止のためやむを得ない場合は財産を処分する権限が認められていますが、それと共にトータル被害の軽減に努めることも重要な使命です。今回は、水損防止を実施しましたが、空気呼吸器を担ぎながらの活動であり、ガラスはもちろんのこと、壁・床に傷や汚れをつけないように注意しながら活動しました。

  
 本日の訓練は、複数隊による想定訓練を実施しました。通報者内容と現場での関係者からの情報収集で、活動内容が変化していきます。要救助者の救出や、上階への延焼阻止、下階への水損防止、マンション火災での避難管理といったテーマを付与され活動していきます。災害現場を訓練でイメージすることは難しいことですが、付与された内容を隊員間でしっかりと情報共有しながら挑んでいただきました。

 
 訓練後の検討会では、いろいろな意見を出していただきました。良いことは継続して、悪かったことは改善策をしっかりと検討して次に生かしてください。警防課程は残り2日ですが、最後まで気を抜かずに頑張ってくれることを期待しています。 (O.H)

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