そったく日記

三重県消防学校

この2年間を振り返って(消防学校長の2年−古米校長奮闘記)

 

 桜のつぼみも咲き始め春を感じるこの頃ですが、鈴鹿市石薬師町にある三重県消防学校では、年度末を迎え、来年度の準備に忙しい毎日です。(写真の桜は以前のものです。)
 

 消防学校長として2年前の4月に赴任した時も桜が満開で迎えてくれました。その4月は、8日に初任科50期教育の入校式があり、学校長訓示を初披露。10日に倫理の初授業、10日、11日と県職員新採研修で挨拶。12日は、消防長会議があり、意見交換会での挨拶。16日から26日まで東京での消防大学校入校。新任消防長・学校長科第14期教育の学生として長期研修。4月は本当にあっという間に過ぎていきました。5月は水難救助科の入校。厳しい訓練の毎日。6月には消防団普通科の入校、全国学校長会議が仙台市であり、参加。宮城県の被災地を視察。同じリヤス式海岸を擁する三重県の抱える地震津波への対策の緊急性を実感しました。9月5日には恒例の耐久訓練。ほぼ全員が完歩するも軽い熱中症が出ました。9月21日は総合査閲。最初はおぼつかなかったロープ登はんやロープ渡過をきっちりこなした初任科50期生が頼もしく思えました。10月は救助科の入校。確かな技術の積み上げに感心。11月28日には初任科卒業式、80名の消防士が無事巣立っていきました。12月以降は、指揮課程、上級・中級・初級幹部科、特別科救急救命士ブラッシュアップ講習、火災調査科、特殊災害科、警防科、消防団長科などの入校がありました。
 

 昨年の4月7日には初任科51期教育の入校式があり、学校長訓示では伝えたいことを少しは言えたかなと感じました。5月8日には耐久訓練(初夏に前倒し)全員が完歩。5月中旬には水難救助課程入校。7月には県操法大会が学校で開催。9月には消防団分団指揮課程・指導員科、同現場指揮課程の入校。9月20日には初任科51期総合査閲。立派な団結と行動力を示しました。10月は救助科の入校。12月2日は初任科の卒業式。97名が巣立っていったと思った矢先、卒業式を終え、所属へ帰る途中に2名が亡くなり、1名が重傷という痛ましい事故が起きました。本当に痛恨の極みです。謹んで哀悼の意を表します。学校としても再発防止のために初任科の復校日の始業時間を見直し、公共交通機関利用としました。12月以降は、指揮課程、はしご自動車講習、救急救命士ブラッシュアップ講習、救急救命士処置拡大講習、予防査察科、初級・中級幹部科、警防科などの入校がありました。

 この2年間、多くの講師先生方や消防長はじめ消防本部職員、関係者、当校教職員・スタッフには、大変お世話になりました。様々な人々の支援や交流によって消防学校は初めて成り立つものと改めて痛感しました。皆様に感謝申し上げますとともに、引き続き、当校へのご支援をお願い申し上げます。私事で恐縮ですが、この3月末をもって退職することになりました。県庁生活の最後の2年間を消防学校で過ごすことができ、充実した日々を送ることができました。出会ってお世話になった皆様のますますのご活躍とご健勝、ご多幸を祈念して、私の校長としての最後のご挨拶とさせて頂きます。本当にありがとうございました。(HM)

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