そったく日記

三重県消防学校

心を打たれる

梅雨が明けた。夏は来ぬ。最近までは雲の峰が立ち込めて、なかなかすっきりしない日が続いていた。初任科教育も4ケ月が経過し、カリキュラムの救助機器取扱い訓練は終わりに差し掛かっている。

ロープを使った訓練は「ロープ結索」「降下訓練」「登はん訓練」「渡過訓練」 資器材を使用した訓練は「空気呼吸器取扱い訓練」「屋内検索訓練」「三連はしご取扱い訓練」「応急はしご救出訓練」など・・・・これらの訓練指導は既に終えた。 


初任科生106人も入校当時から大変たくましくなり、クールビズ姿も人が見れば「消防士」らしくなってきた。
消防士になるためには避けては通れない「ロープ渡過訓練」では、鍛えた体力と精神力を試すべく、学生全員が覇気を持って訓練に取り組んでくれた。おなじみのロープ復帰では一発で習得する学生もいれば、人の何倍も訓練しなければ習得できない学生もいる。小職も後者であるが・・・。
ロープ渡過訓練で得るものは、技術は言うまでもなく、「握力がなくなるも」「肘が痛くなるも」あきらめずに果敢に挑むことが「情に厚く、欲がなく、骨身を惜しまず、人に尽くす」という人命救助の災害現場で活動する消防士を養うことができる訓練の1つだと思う。
今日は学生達の頑張っている姿に、私も心を打たれ、初心に立ち返ることができた。

教官:平蔵
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